サナエノミクスはアベノミクスの二の舞か

先日、チャンネル桜の経済討論番組に出演し、高市政権に近いエコノミストとも議論を交わす機会がありました。高市政権の経済政策では、いわゆる「リフレ派」の発言力が強まっており、失敗に終わったアベノミクスの二の舞となる懸念があります。
島倉原 2026.01.14
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1月6日、日本文化チャンネル桜の討論番組「【新春経済討論】どうなる?世界経済と日本」にパネリストの1人として出演しました。

高市政権の評価、日本のあるべき経済政策、世界の政治経済見通しなどがテーマでした。討論全体は3時間半ほどの長丁場ですが、ユーチューブへの上記リンクから、すべてご覧いただくことが可能です。

また、当日筆者が使用したフリップは、PDF化してこちらのサイトに掲載しているので、ご自由に閲覧およびダウンロードいただけます。

筆者以外では、会田卓司氏(クレディ・アグリコル証券 チーフエコノミスト)・金子洋一氏(元参議院議員、無所属)・田中秀臣氏(上武大学教授)・藤和彦氏(経済産業研究所コンサルティング・フェロー)・松田学氏(参議院議員、参政党)がパネリストとして出演し、司会の水島聡氏(日本文化チャンネル桜社長)を入れて、計7名の討論でした。

このうち、会田氏は、高市政権で新設された「日本成長戦略会議」の委員であり、財務省の財政再建路線に異を唱える人物と言われています。

マクロ経済ベースでの「経済主体別貯蓄投資バランス」の分析に基づいて、「企業部門の貯蓄超過(=国内投資不足)が日本経済の重大な問題点であり、少なくともそうした状態が解消されるまでは、政府は拡張的な経済政策を取るべきである」という点では、筆者も会田氏の意見に同意します(筆者自身、11年前に出版した最初の著書『積極財政宣言』において、すでに同様な議論を展開していましたから)。

しかし、それ以外の重要な点で、筆者と会田氏の政策論には、大きな違いがありました。

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続きは、1695文字あります。
  • 「リフレ派」の世界観を前提とした会田氏の議論
  • 緊縮財政の域を出ない来年度当初予算案?

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