バークシャー・ハザウェイの投資戦略と景気循環
米国の投資会社バークシャー・ハザウェイが4~6月期の決算を発表しました。新しいCEOの下で15四半期ぶり株式を買い越したその投資戦略は、景気循環論の観点からは不可解と言わざるを得ません。
島倉原
2026.08.10
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8月8日、米国の投資会社バークシャー・ハザウェイが、4~6月期の決算を発表しました。
バークシャーといえば、株式投資によって一代で巨額の富を築いたウォーレン・バフェット氏が長年にわたって経営してきましたが、バフェット氏は2025年末で最高経営責任者(CEO)を退任し、現在はグレッグ・アベル氏がCEOとして経営にあたっています。
日本経済新聞の報道によれば、今回の決算では、株式の取得額が売却額を上回り、15四半期ぶりに株式を買い越す結果になりました。
その主因となったのがアルファベット(グーグルの親会社)への追加出資であり、アルファベットが人工知能開発投資に向けて大規模な増資を実行した際に、バークシャーは100億ドル(約1.6兆円)を投じてアルファベット株を取得しています。
その結果、6月末時点でのバークシャーの株式ポートフォリオにおいて、保有額上位5社にアルファベットが加わった一方で、石油大手シェブロンが外れました。
シェブロンについては逆に1-3月期、つまりはアメリカとイスラエルがイランに攻撃を開始して原油価格が高騰していた時期に4600万株、金額にして80億ドル(約1.3兆円)ほど売却したと推測されます。
今回は、こうしたバークシャーの動きを、景気循環論の観点から評価してみたいと思います。