民主社会主義とは何か:実はマルクス主義とは真逆な「ニューディール主義」
11月3日に、米国で中間選挙が予定されています。
トランプ大統領の支持率が低迷し、野党・民主党が議席を伸ばすことが予想される中、民主党予備選で「民主社会主義(democratic socialism)」を掲げる候補が台頭し、注目を集めています。
これに対して、トランプ大統領は「彼らはまさに共産主義者だ」という「誇張した主張を繰り返し」、共和党への支持を呼び掛けていることが報道されています。
民主「社会主義」というと、中国・北朝鮮・(20世紀に存在した)旧ソ連のような共産党一党独裁国家、あるいは19世紀の経済学者カール・マルクスを信奉する社会主義・共産主義革命を連想し、トランプが危険視するのも一理ある、と思う読者もいるかもしれません。
実際、民主社会主義をマルクス主義の一類型であると誤解させるような報道や解説も、決して少なくはありません。
米国民自身も半数近くが民主社会主義の政策を理解していないという調査結果もあり、そうした混乱もやむを得ないかもしれませんが…。
しかし、経済思想の歴史を踏まえて現実を見れば、民主社会主義がマルクス主義とは全く異なる、正反対と言ってもよい世界観(経済思想)を基礎としていることは明らかです。
それはむしろ、米国の伝統的な政治経済思想や哲学に基づくものとも言えるのであって、ことさら危険視する必要はありません。
さらに言えば、現在の日本において、重要にもかかわらず最も欠落している政治的立場であると言っても過言ではありません。